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読みやすい文章とは「リズム」だ。

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こんにちは、ウタです。

 

今回は読みやすい文章を書くには!?「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(星海社新書)という本の書評です!

 

 

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「いい文章が書けるようになりたい!」

と言うのは全ての人が思うことでは無いでしょうか?

 

そもそも、いい文章って何?うまく書けるようになるってどういうことなの?

 

文章が「うまく」なる必要などない。

本書が第一の目標とするのは、「話せるのにかけない!」を解消することだ。

はじめにより

話せるのにかけない! ってホントにあるあるですよね!なかなか文章に出来ないもどかしさ。

 

本書では4つのテーマ「リズム」「構成」「読者」「編集」について書いてあります。それぞれの項目で書けるようになる事を目標としています。

その中でも今回は「リズム」のところに注目して、読みやすい文章に大事なリズムについて紹介していきます!

 

読みやすい文章とは何か?

読みやすい文章が書けるようになりたいけど、そもそも読みやすい文章とは何なのか?

 

私はブログを書いているので、普段いろいろなブログを読んで勉強しています。

そのときに「あー、このブログはすごい読みやすいなー」って思うことが多いです▼

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ブログを書かない人でも

「この人の企画書、報告書は読みやすいなー」って思うことはあるんじゃないでしょうか?▼

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「あの人の文体が好きなの!!」 なんて人もいるくらいですもんね▼

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そういった人たちの文体を真似することができれば、いい文章がかけそうですよね? 

 

え?....文体ってなに?

 

じゃあ、文体とは何なのか? 

何が「文体」を作り出しているのだろう?

本書では一般的な文体とは下の2つで決まっているといっています▼

  1. 文章の語尾の「ですます」or「だである」
  2. 「私」「僕」などの主語

 

しかし、本書ではこう言っています▼

村上春樹さんの「あの文体」は天声人語の「あの文体」は政治家や官僚の答弁書に見られる「あの文体」は、果たして主語と語尾だけによって決まっているだろうか?

 

結論に移ろう。

文体とはリズムである。

第1講より

 

答えが出ましたね。

つまり読みやすい文章には「文体」があって、文体とは「リズム」なんです。

 

リズムが悪い文章は読みにくい 

いやいや。

リズムって何よ。急に音楽の話になった?R&B?

 

ってなってると思います。

 

本書で出てくるとてもわかりやすい例文があるので紹介します。

(ホントは本書の例を出さないで、オリジナルで考えたのですが、うまく出来ませんでした。すいません!それくらい上手に出来た具体例です!)

 

まずは下の「リズムの悪い」例文を読んでみましょう!▼

企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。能力主義の浸透は若手にとっては大きなチャンスでもある。若い世代の前途は明るい。学生たちは自信を持って就職活動に励んでほしい。

第1講より

 

どうですか?

なーーーーんか気持ち悪くない?

 

言いたいことは分かる。でも気持ち悪い。なんか支離滅裂な文章になっています。

 

でもこういう文章ってよく見かけますよね

 

この文章がどうして気持ち悪いんでしょうか? 

それがわかれば、推敲することが出来ますよね?

具体的に、どこに引っかかりを感じるのか見ていこう。

まず「終身雇用制度の崩壊」は、まったくもって「能力主義の浸透」とはつながらない。典型的な議論のすり替えである。

続いて、仮に「能力主義が浸透」したとしても、それが「若い世代の前途は明るい」理由にはならない。(中略)

そして唐突に「自身を持って就職活動に励んでほしい」と学生へのメッセージである。(中略)この文章には、学生が自身を持って就職に臨むだけの根拠が一つも書かれていない。

第1講より

わかったでしょうか?

気持ち悪い原因は「文と文がつながっていない」からですね

 

でもここで大事なことは、それぞれの文章はどれも間違った事を言っていないという点です

「企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。」
能力主義の浸透は若手にとっては大きなチャンスでもある。」

全て文章は正しいことを言っているんです!!

 

「正しいことは言ってるけどつながり方が変」がリズムが悪い文章の正体です!

支離滅裂とは「ワニとは二足歩行の哺乳類である」というような、明らかにおかしな文を指すのではない。

文がおかしいのではなく、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」が明らかにおかしいとき、その主張は支離滅裂になり、リズムよく読めなくなるのだ。

(中略)

文章のリズムは「論理展開」によって決まるのである。 

第1講より

 ようやくここで「リズム」の正体がわかりました。

リズムとは「論理展開」が上手に出来ているかで決まるのです!

 

つまり、読みやすい文章は論理展開がしっかりとしているんですね

 

リズムが悪い(=論理が崩れている)ことにどう気がつくか

リズムが「論理展開」ということはいいとして、どうしたらリズムの良い文章が書けるのか?

言い換えれば、どうしたらリズムが悪い(=論理が崩れている)ことに気付けるんでしょうか?

 

ポイントは「接続詞」です 

なぜ「つなげ方」を間違ったことに気が付かないのだろう?

理由は一つしか無い。接続詞をあいまいにしているからである。

第1講より

例えばここにはどんな接続詞を入れますか?

今日は快晴だ。(  )昨日の雨でグランドが使えない

 

「しかし」とか逆接を入れればいいですよね 

この2つの文は、逆の意味合いになるように書かれています。

 

では先程の支離滅裂な例文を見てみよう▼

企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。能力主義の浸透は若手にとっては大きなチャンスでもある。若い世代の前途は明るい。学生たちは自信を持って就職活動に励んでほしい。

 この文章には接続詞が一つも入っていないことに気がついたでしょうか?

 

じゃあ、さっきの問題と同じく最初の文とその次の文に接続詞を入れてみよう!

企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。(   )能力主義の浸透は若手にとっては大きなチャンスでもある。

 

どうですか?どんな接続詞が適当かわかりますか....?

正解は.....

どれもしっくりこない!!

 

そうなんですね、ちょうどいい接続詞が入らないんです!

1文目と2文目だけでなく、3文目、4文目も接続詞でつなぐことは出来ません。これは文章の論理が崩れていることにほかならないです

接続詞を意識するだけで、文章は論理破綻しにくくなる。

第1講より

 

「あれ?おかしいな~」って文章がなったときは接続詞を試しに入れてみて論理が崩れてないかを確認しましょう!

それだけでリズムの良い読みやすい文章が書けるようになります!

 

本書の他のテーマではこんなことも

 今回紹介したのは第1講でもかなり序盤です。

他のところも少し紹介すると、

第2講「構成は「眼」で考える」では、構成の大事さを映画を例に取りながら、起承転結では無い構成を解説してくれています。

 

第3講「読者の「椅子」に座る」では、なぜ文章を書くのか、誰に向けてかけば良いのかを紹介しています。ポイントは10年前の自分です。

 

そして最後第4講「原稿に「ハサミ」を入れる」では、「伝わる文章とはオレンジジュース」という目指すべき文章の形にどう作っていくべきかを紹介しています。

この記事を作るのに3日もかかってしまったのは第4講のせいです。笑

 

おわりに

いかがだったでしょうか?

この本は具体例を随所に入れてくれて、理解しやすいようにする著者の工夫がすごく感じられます。

小手先のテクニックではなく、文章を書くにはどうしたら良いかと言うのを教えてくれる本だったと思います! 

 

この記事を書いてる途中にこの本の内容を完全にパクって、さも自分が考えたかのように紹介しているサイトを見つけました...。

そんな風に自分のものにしたくなってしまう内容であることは間違いないです!笑

 

しかし、本書の内容を全て身につけるにはまだまだ長い修行が必要そうです....。

かなり引用が多くなってしまいましたが、まだまだこの本を全て語ることは出来ませんでした... 

最後にこの本から引用をしておわります !

ぼくは断言する。

いい文章を書くのに、文才などまったく必要ない、と

第4講より

 

ということで、以上っ!!

 

 

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