Nebula X1のプロジェクターをAnker様よりお貸しいただきまして、実際に使ってみました!ありがとうございます!
使ったからこそわかるNebula X1の使い勝手をレビューしていきたいと思います!
Nebula X1のざっくり解説

Anker Nebula X1公式ページより
Nebula X1は、Ankerが展開するハイエンドのポータブル4Kプロジェクターです。
最大3,500 ANSIルーメンという明るさを誇り、RGBトリプルレーザーによる鮮やかな映像表現が可能。
ジンバル機構とAI補正機能を搭載しており、面倒な設置や調整が一切不要なのも大きな魅力です。
さらに、オプションのワイヤレススピーカーを組み合わせれば、臨場感のあるサラウンド音響まで楽しめます。家庭用はもちろん、屋外使用にも耐えうる設計で、あらゆるシーンで映画館のような体験を提供してくれる一台です。
良かった点・悪かった点 Nebula X1 使用レビューまとめ
簡単にNebula X1 使用レビューをまとめていきます!
良かった点
- 映像がとにかく綺麗(明るさ・色域・解像度のバランスが抜群)
- 外部スピーカーとの連携でサラウンド音響が非常に良い
- 角度調整・台形補正が自動&高速で設置が簡単
悪かった点
- 本体背面の排熱がかなり熱く、長時間使用時に気になる
- 外部スピーカーが充電式なので、バッテリー切れに気を遣う必要がある
それぞれの詳しい内容はこれから紹介していきます!
Nebula X1のスペック一覧
項目 | 値・内容 |
明るさ | 最大3,500 ANSIルーメン |
解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
光源 | RGBトリプルレーザー |
色域 | Rec.2020カバー率110% |
コントラスト比 | ネイティブ5,000:1 |
投写方式 | ジンバル搭載DLP方式 |
自動補正機能 | 台形補正、フォーカス、画面サイズ補正(AI) |
音響出力 | 内蔵スピーカー + 外部スピーカー(最大4.1.2ch対応) |
接続端子 | HDMI 2.1、USB-A/C、光デジタル出力、Bluetooth、Wi-Fi |
サイズ・重量 | 約186×246×282mm、約6.2kg |
Nebula X1のスペックになります。
明るさ=最大3,500 ANSIルーメン

Anker Nebula X1公式ページより
明かるさは、プロジェクターの中でも特に重要な要素の一つです。
きれいな画像が映せるプロジェクターであっても、明るさが暗ければ見にくくなってしまいます。映像の綺麗さは明るく映写できることが必要です。
今回のNebula X1の3500ANSIルーメンというのは、家庭用のプロジェクターではトップクラスに明るいです。この後の実機映像でも出てきますが、明るい日中でも使えるほどの明るさです。
明るいは正義。
ANSIルーメンの目安
明るい部屋での使用:2000〜3000ANSIルーメン
夜の家での使用:1000ルーメン
遮光性の高いくらい部屋での使用:300ルーメン
光源=RGBトリプルレーザー

Anker Nebula X1公式ページより
一般的なレーザープロジェクターでは2色の赤・青のレーザー光源しか搭載されていないことが多く、青の光を内部で緑の光に変換するということで緑色を作り出しています。
そのため、純粋な緑の光ではないため、光の再現度が悪くなってしまいます。
3色レーザーを使うことで、映像はより美しく、再現性の高い映像が映写されます。
3色レーザーは光源の部品が高額になったり、構造が複雑になってしまうため、3色レーザーは映像に妥協しないハイエンドモデルにしか採用されません。
自動補正機能

Anker Nebula X1公式ページより
最近のプロジェクターにはよくついている自動台形補正、ピント調整機能です。煩わしい調整が必要なく、ワンボタンで最適な状態になるように調整してくれます。
(むしろ最近のプロジェクターで自動調整の機能がついていないプロジェクターがあるのであれば、購入はおすすめしません。。。)
Nebula X1ではよくある自動調整にAIの機能を追加し、置かれた場所でより鮮明に見えるように自動調整をしてくれます。ぶっちゃけAIがどんな仕事をしてくれたのかよくわからないですが、、、、きれいに調整してくれていました!
デザイン
Nebula X1は、高級感あるマット仕上げの筐体に、格納式のハンドルがある実用的なデザインとなっています。

Anker Nebula X1公式ページより
主張するデザインでもないため、どんなお家にもマッチするデザインです!
サイズはコンパクトとは言えないものの、片手で持ち運べる範囲に収まっており、据え置きにも持ち運びにも使えます。
上部にLEDインジケーターが内蔵されており、起動状況などが視覚的にわかるのも便利です。
セットアップと使い勝手(AI自動補正・ジンバルなど)
初回起動後、プロジェクターをスクリーンや壁に向けると、自動で画面サイズ・台形補正・ピント調整が始まります!
これが非常に高速かつ正確で、まるで人が手動で調整したかのような自然な画角に整えてくれます!

Anker Nebula X1公式ページより
さらに今回は、後付けのジンバルも併用しました。ジンバルは別売りにはなりますが、ジンバルを使うことで上下左右方向に調整しやすくなります!(※Nebula Cosmos Laser 4K、Nebula Cosmos 4K SEにも対応)
ジンバルによる首振り機構も秀逸で、スクリーンや壁の位置に合わせて角度調整が自由自在、天井方向に投影することも可能です!
ジンバルを使うことで、左右や上下の細かな角度調整が格段に楽になります。ジンバルの作りは非常にしっかりしており、重量のある本体でも希望の角度でしっかりと固定可能。粗末なジンバルにありがちな「重みで勝手に下がってくる」といったストレスも一切ありません!
ジンバル自体も重厚感があり、本体の塗装ともマッチしています!
Nebula X1は重量のあるプロジェクターなので、ジンバルを購入しようと思っている方は、ぜひ使ってみてほしい一品です。
実際に使ってみて感じたことを紹介
映像の美しさは、さすがAnkerハイエンド製品
Nebula X1の映像は一言で言って「くっきり鮮やか」です。3,500 ANSIルーメンという高輝度に加え、RGBレーザーならではの広色域が活きています!
Rec.2020の110%カバー、ΔE≦0.8という色精度は伊達ではなく、赤や緑、青の色の再現性が特に素晴らしいです。
スクリーンセイバーの画像がとても美しいので、風景を見ているだけでも癒やされます。
また、Dolby Visionに対応しており、対応コンテンツではHDR映像のコントラストや色階調も自然でリアル。肌のトーンや暗部の表現力も申し分ありません。
実際の使用シーンでの見え方は?
では、実際に使ったときの見え方が気になりますよね。
☀️ 晴れた昼間の室内での映像投影
晴天の昼間、カーテン越しに光が差し込む明るめの室内でも、Nebula X1は十分な輝度を発揮します!
壁への投影でも文字が潰れず、鮮やかな色味がしっかり残る点は非常に優秀です。映画だけでなく、プレゼンや写真表示にも使える明瞭さがあります。
これくらい明るいのであれば、蛍光灯のつけた明るい部屋で、テレビの代わりのような使い方もできますね!
🌙 夜の室内での映画視聴
照明を落とした夜の部屋では、Nebula X1の画質がさらに引き立ちます!
黒の沈み込みが自然で、暗部のノイズも少なく、映像への没入感が格段に高まります。外部スピーカーと組み合わせることで、音の立体感も加わり、まるで映画館にいるかのような体験ができます。
明るさ3500ANSIルーメンで映写された映像によって、部屋全体が明るく照らされるほどです。
音質とサラウンド体験(内蔵+オプションスピーカー)
本体内蔵スピーカーだけでも、日常的な視聴には十分な音量と聞こえやすい明瞭さがあります!
ただし、本領を発揮するのは外部スピーカーを組み合わせたとき。専用のサテライトスピーカーをワイヤレスで接続すれば、最大4.1.2chのサラウンド環境が完成します。
ワイヤレスなため、置き場所も自由自在で、部屋の形状や大きさに合わせて設置することができます。

2台のスピーカーがセットになっています。

L・Rも書いてあるため分かりやすい

Anker Nebula X1公式ページより
それぞれの音の広がりや低音の厚み、セリフのクリアさが大幅に向上し、音に包まれている、まさに“ホームシアター”にふさわしい音場になります。
低音もしっかりと響く音になるのは、4.1.2chのサラウンド環境のおかげです。普通のプロジェクタだと音にこだわるなら別途スピーカーを準備する必要がありますが、それがセットになっているのは嬉しいところ。
また、接続もBluetoothではなく、Wi-Fi接続なので、ワイヤレススピーカーでありがちな遅延もほとんどありません。

Anker Nebula X1公式ページより

背面からの充電になります
充電しながらでもスピーカーとして使えるので、固定の場所で使うのであれば、常に充電ケーブルをコンセントに繋いでの運用になると思います。
充実の自動補正機能

Anker Nebula X1公式ページより
やはり、プロジェクターで大事なのが、自動補正ですよね。
Nebula X1では様々な補正機能で、ユーザーが一番見やすい状態に素早く調整してくれます。
AI全自動スクリーン調整機能
投影先の壁やスクリーンをスキャンしてAIが自動解析し、最適な位置で映像を投影。障害物を回避してくれるのはもちろんのこと、その環境に一番合うように映像も調整。
スクリーンメモリー機能

Anker Nebula X1公式ページより
複数の投影場所での視聴設定を保存可能なので、再設定の手間がかかりません。
自動台形補正

Anker Nebula X1公式ページより
垂直・水平両方の自動台形補正により、どの角度からでも鮮明な映像が楽しめます。
短焦点によるズーム機能
本体に触れることなく、映像のサイズを変更可能。居間どれくらいの大きさで投影されているのかも表示されています。
最大サイズで楽しみたいときも、一部に投影したいときも自由自在です。
電動ジンバル最大25°調整
プロジェクター本体に触れることなく、最大25°の高さ調節が可能。本体を設置したまま自由な位置に調整可能
壁色補正
色味を自動で調整して自然な映像に補正。壁によってわずかに異なる色味も調整して本来の色を映写できます。

接続端子と周辺機器
HDMI 2.1を2系統搭載し、うち1つはeARC対応のため、高音質なオーディオ機器ともスムーズに接続可能です。片方は映像の入力に、片方はオーディオをつなぐといった運用が可能です。
USB-A、USB-Cも備え、ストレージからの直接再生や、スマホとの接続も簡単。BluetoothやWi-Fiでのワイヤレス接続にも対応しています。
ポート種別 | 詳細 |
---|---|
HDMIポート | 2口(※1つはeARC対応)で映像・音声入力に対応 |
USB-Aポート | 外部ストレージ接続用 |
USB-Cポート | 周辺機器との接続用 |
光デジタル音声出力 | 外部オーディオ機器への高音質出力用 |
DC入力ポート | 電源供給用 |
PlayStationやNintendo Switch、PCとの接続も問題なく、遅延も少ないためストレスのない視聴環境が整います。

今回使っていて、夏の昼間にNebula X1の真後ろから映画を見たのですが、エアコンの冷風以上に熱風が来て汗が滴り落ちてきました。。。
このサイズのプロジェクターなので、消費電力も大きく、排熱もしょうがないところではあるので、置く場所の工夫が必要ですね!
競合機種との比較(JMGO/XGIMI/BenQなど)
モデル名 | 価格(税込)※ | 主な特徴 |
---|---|---|
Nebula X1 | ¥449,900(Anker公式) | RGBトリプルレーザー、3,500 ANSIルーメン、ジンバル・AI補正、外部4.1.2ch対応 |
JMGO N1S Ultra 4K | ¥342,980(JMGO公式) | RGBレーザー、3,000 ANSIルーメン、ジンバル一体型、Google TV搭載 |
BenQ X3100i | ¥348,000(BenQ公式) | 4LED光源、3,300 ANSIルーメン、低入力遅延ゲーミング、広色域、Android TV対応 |
Aladdin Marca Max | ¥379,800(アラジン公式) | 超短焦点、レーザー光源、80W Harman Kardonスピーカー、照明一体型デザイン |
XGIMI HORIZON S Max | ¥329,800(XGIMI公式) | 4K、IMAX & Dolby Vision認定、3100 ISOルーメン、Dual Light 2.0(レーザー+LED)、多彩な自動補正機能 |
※価格は2025年8月現在の価格です。
それぞれの特徴は次のようなところかと思います。
Nebula X1
明るさ・色彩・設置容易性・サラウンド対応音響を備えたハイエンドポータブルモデル。
JMGO N1S Ultra 4K
RGBレーザーとジンバル機構で設置が自由自在。比較的リーズナブルに高品質な4K映像を楽しみたい方に。
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BenQ X3100i
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Aladdin Marca Max
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Nebula X1は価格こそやや高めですが、補正機能の自動化と色再現性、音響拡張性のバランスで他機種を上回ります。
スピーカーもついているため、音にこだわりがあったり映画館のような部屋にしたい方には良いと思います。映画やマルチチャンネル音声にこだわるユーザーにはベストな選択肢です。
どんな人におすすめ?
Nebula X1は、以下のような方に特におすすめです!
- 高画質な4K映像を自宅で楽しみたい映画・アニメファン
- Dolby Atmosなどのマルチチャンネル音響を重視する人
- 設置や操作の手間を最小限にしたい人(自動補正・ジンバル)
- ゲームも映画も1台でこなしたい人
- 明るいリビングでもしっかり映るプロジェクターを探している人
逆に、安さを最優先したい方や、持ち運びの軽さを重視する方にはオーバースペックとなる可能性があります。
よくある質問

A. 単体でも十分な音質ですが、映画鑑賞には外部スピーカーを推奨します。

A. はい。ジンバル機構により上方向への投影が可能です。

A. 明るい室内でも見やすいですが、カーテンを閉めるとより効果的です。

A. 公式発表で約6時間、充電時間は約2時間です。
総評とまとめ(Nebula X1レビューの結論)
Nebula X1は、家庭用プロジェクターの中でも特に「高画質」「高音質」「設置のしやすさ」を高次元で兼ね備えた一台です。
少し価格帯は高め、、、、ですが、得られる体験の質はそれを上回るものがあります!
ジンバルによる柔軟な投影、AI自動補正、RGBレーザーの発色の美しさは、これまでのプロジェクターとは一線を画します。
音響面でも外部スピーカーを組み合わせることで、ホームシアターが完成します。
映像体験にこだわる全ての人に、自信を持っておすすめできる製品です。