こんにちは。
春、秋と学会でポスター発表をする大学生の方も多いと思います。
さぁ!ポスターを作ろう!というときに悩まされるのが、ポスターのデザインやレイアウトですよね?
どんなに素晴らしい研究であっても、デザインやレイアウトが見にくいというだけで、ポスターを見てくれないかもしれません。
そこで、今回はポスターのデザインに焦点をあてて、どんなデザイン、レイアウトが良いのか?
僕の考えるベストのデザインをお伝えします!
視線の動きが何よりも大事
学会や研究発表のポスターのデザインを考えるときに、アナタはまず何を考えますか?
実験のグラフ、文字の大きさ、色などなど....。
非常に大切なポイントですが、それは細かいポイントです
複数のパーツを組み合わせて大きな一枚のポスターを作るときに大事なのはレイアウトです!
さらに言うなら、視線の動きを意識したレイアウトが非常に大事になります
この視線の動きを意識してポスターを作ると、
聞き手は
「内容がスッキリとしてなぜか理解しやすい!」
発表するアナタも
「ポスターの順序を追うことで説明しやすい!」
となって発表者であるアナタも聞き手にも、どちらにもメリットが生まれます!
つまり視線の動きはポスターという大きな紙で、相手が理解しやすくするために、そして自分が理解するために一番重要なポイントになります!
ポスターのデザインは大きく4種類
学会でよく見るポスターのデザインは大きく4種類です!
それぞれの視線の動きに注目しながら、見ていきましょう!
2カラム(列)
まず一番初めは2カラム(列)のレイアウトです!
学会に参加すると一番多い構図で、個人的には「あ、またこのレイアウトか.....」となるやつです。ポケモンで言うポッポです
なんかこのレイアウトは流行ってんの?宗教(教授)上の理由とかですか?
視線の動き
視線の動きも一番読みやすいレイアウトとされるN字型になっています
読み手は視線が迷うことが無いので、非常に読みやすいです!
メリット
2カラムは作るのが非常に簡単です。あとから紹介する他の3つに比べても格段にポスターが作りやすいです。
これは2カラムになることで、1行の長さが短くなるため長文でも無理なくポスターの中に収められる事が理由です
また、多くの人がこのレイアウトを使っているため、読み手の立場からしても視線の動かし方が慣れているため有利です
デメリット
メリットの裏返しになるのですが、文章が長くなりがちです。
全体を見返したときに文章がすごく多く、「文字ばっかり」という印象になることが多いです。
読み手からすると文字が多いとすぐに理解することが難しくなるため、敬遠してしまいます。
1カラム(列)
1カラムのレイアウトは、そんなに多くは無い印象です
きっとこれも教授上の理由で止められているのでしょう
視線の動き
視線の動きは上から下へ動いていくため動きを邪魔することはありません!
一番視線の動きに邪魔が無い形です!
メリット
視線の動きで読み手に負担をかけることがありません。
発表するときも上から下に向かって話をすることで発表がわかりやすくなります!
またグラフを横に並べて配置できるため2つのグラフを比較したいときには非常に良いです。
豆知識!
デメリット
めちゃくちゃ作りにくいです。
作ってみると分かるんですが、端から端まで文字で埋めると一行が長すぎる。
一行が長くなるとそれに合わせて視線が横に動くようになり、視線誘導ができなくなります。
また1カラムでは、結論が一番下に来ます
ポスターの中で最も重要な結論が一番下という誰も見てくれない所に行ってしまいます
横乱雑型
これは、2カラムに続いて2番目によく見かけます。
深く考えずにパーツを配置するとこうなるので、「あー、時間が足りなかったのかな?」「イヤイヤ、学会に参加しているのかな?」と思ってしまいますね...
視線の動き
視線はジグザグに動いていきます。
これって読み手からすると本当にわかりにくい!
ポスター発表を聞く人ってアナタの発表を聞きながら、ポスターの内容も見ているわけです。そんなときに
「え。次にどっちを見れば良いんだ..?あ、横か。いや縦に動くのね....」
....話が全然入ってこないです。
メリット
メリットは簡単に作れる。以上!
デメリット
いっぱい。
確かにポスターは短時間で作れるかもしれないけど、そんなこと聞き手には関係ない話だよね?
本当にいいポスター発表がしたいのであれば、作る前にレイアウトはしっかりと考えよう!
このブログに辿り着いたあなたは、今どんなのがベストかな~と思っていると思います。
それだけでめちゃくちゃ偉いです。聞く人がどんなふうに説明したらわかりやすいか、自分ならどんなポスターで話してほしいかを一度、考えてみましょう。
でも、もし色々なことを考えてこの形にたどり着いたのであれば、胸を張ってプレゼンしてほしい!
独創的、天才型
まれにいます。
天才型。スラムダンクで言うと流川。
うまいやつはほんとにうまい。
なんでこのデザインにしたんだ....?そう思わずにはいられない。
視線の動き
はい。もうココにしか目が行かない!
ロケットから目が離せない!
ポスター発表では間違いなく目立ちます!その注目をうまく扱えるならこういうのをやってもいいかもね。うん。
以上を踏まえて、おすすめのデザインは
オススメするのは1カラム型です!
メリットは既に書いたのですが、非常に大きいです!
デメリットも工夫次第で改善することができます!
- 端から端まで文字で埋めると一行が長すぎる。
改善策として、図を入れて文字を少なくしていく作業が必要をします。
結果的に1カラムでは図が多くなり、直感的に理解できるポスターに仕上がります。
- 結論が一番下に来る
結論の位置を上部に移動させましょう!
すると、ポスター全体が結論先行型になり、聞き手もアナタの発表のゴールが分かった状態で聞けるので非常に理解しやすくなります!
ただし、ここは学会での慣習などもあると思うので、まずは先輩や先生に相談してみるのもいいと思います。
伝えたいこと。
色々とデザインのことを書いてきましたが、何よりも伝えたいことです。
このブログを調べて、何が一番いいデザインなのかを考えているあなたがすごいということ。
多くの学生は「どうでもいいやー」とか、「発表やだなー」とか思いながら適当に作る人も多い中、より良いものを作ろうとしているあなたはすごいです。胸を張ってほしいです。
デザインはあくまで小手先であり、大事なのはどう伝えるべきかを考えたということです。
「どう伝えたらいいのか」「どう話したらより伝わるか」を考えて作られた発表は、明らかに良いものができます!!
今回示したデザインにとらわれることなく、自分のベストなデザインを見つけてみてください。
ときには先輩、先生に聞いてもらうのもとても重要ですよ。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回はあくまでも私個人のオススメなので、アナタが一番だと思えるデザインを考えて見てほしいと思います。
聞き手が一番理解するできるポスターを考えることで、ポスターはどんどん良くなっていきますよ!
デザインを考えるときに私が愛読していた本になります▼
ポスターの細かなデザインや、パワポでのデザインの見せ方などめちゃくちゃ参考になるし、わかりやすく書かれている本なので、読んだことがない人は一度読むことをおすすめします!